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タイトル |
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骨董入門 |
著者 |
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奈良本辰也 |
出版社 |
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平凡社 |
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「恋愛と同じことである。自分が好きならそれでよい。その好きがる程度によって、進歩もあるし、ほんものにもなってゆく」。古美術の目利きである料治熊太のこの文章をまずは至言として引いている。これだけでも骨董がぐっと身近に感じられる。
そして「自分の眼を養い、それで勝負すること」。各項は「贋物を恐れるな」「入門書や参考書は、やはり読んだ方がいい」「茶道具は避けても疵物を避けるな」など。
しかし、そう思って読むと全てが恋愛指南の句とも読めてしまう(のがまた二重に実用的?)。古玩に淫する著者自らの骨董の道を順に明かすことで、初心者への道しるべとしている。下段に小さく「道具屋からひとこと」というコメントもあり、カラー写真も数多く、わかりやすくて実用に富む。 |
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