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○焼無地豆火鉢の場合
1. 製材 |
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桐の原木を製材します。大まかな製材は木材屋さんにお願いしています。 |
2. 素地形成 |
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挽物轆轤や旋盤、ルーター、ノコギリ、ノミ等を使用して素地を形成します。 |
3. 焼き |
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ランプ・バーナーで焼きます。 |
4. 煤落とし |
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回転刷毛で煤(スス)を落とします。 |
5. 磨き |
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回転布バフで磨き、ツヤを出し、表面を引き締めます。 |
6. 仕上 |
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塗装をし、おとしをはめこみ完成です。蒔絵のあるものはこの後蒔絵の工程があります。蒔絵は蒔絵師さんの谷義治氏にお願いしています。 |
作業の工程は、簡単にまとめると上のようになりますが、花生・火鉢などロクロ挽き加工のものと、板のものでは作業の工程が異なります。
桐は材質の関係で、ロクロ挽きの場合は、生木のうちに作業しないと、刃物が切れません。ところが、逆に板物は充分乾燥していないと、刃物が切れないのです。また、刃物もケヤキなどの硬い木と違って、刃を薄くしないと切れません。だから、いつも研いでばかりいます。
何故、焼くのでしょうか?と思われるかもしれませんね。箪笥のように平らな面ではないので、どうしても切削面が、多少荒れます。焼くとそれが燃えて無くなります。また、木目がより一層、際立ってはっきりします。また、シミや汚れがついて箪笥などには使えない材料も焼けば判らなくなります。また、表面が硬化する。汚れも目立ちにくいなど、焼くことにより様々な効果があります。そして、最大の理由は焼き肌特有の暖かみのあるぼっこりとした味が出ますし、蒔絵が引き立つということでしょう。 |
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